結納という言葉は婚約して初めて聞く方も多いかもしれませんね。
結納とは日本の伝統的な婚約の儀式です。
最近では結納をしない方が多いですが、行う場合、地域によっては婚約指輪が必要になります。
結納や婚約指輪のお披露目に関しては両家で話し合って確認しましょう。
今回は結納と婚約指輪についてとことん掘り下げてみました。
結納には婚約指輪が必要?地域によっても違うの?
結納は地域によって、少しやり方が違う場合があります。
大きく分けると関西式と関東式があり、様々な違いがありますが、今回は特に婚約指輪に絞ってまとめます。
結納品には9つありますが、最近ではこのような正式な結納よりも結納品を少なくするなどした略式結納の方が多いです。
正式結納 | 仲人を介してやり取りを行う本格的な結納 |
略式結納 | 両家が一同に会して行う結納。やり取りが簡略化されることもある |
またお店による結納プランもありますので、準備の負担を少なくしたい場合はそちらも考えてみてください。
ホテルや料亭などで結納パックが用意されていることもあります
関東と関西の違いは?/関西の結納は結納品に指輪を含む
View this post on Instagram
関西式の結納の場合は「結美和(ゆびわ)」として、結納品に婚約指輪が含まれます。
指輪は箱に入れた状態で、片木盆に乗せて飾ります。
関西式では結納品を一つずつ盆に乗せます。
関東は結納品に指輪を含まない!別途婚約指輪をプラスする場合もあり
一方関東式の結納の場合は、結納品に指輪を含みません。
関東式は一つの盆に結納品をすべて乗せます。
婚約指輪だけ別途白木の台を用意してお披露目する場合もありますが、結納品の数が10個で割り切れる偶数になってしまうため賛否両論です。
婚約指輪を結納品に含めるか、結納でお披露目するかは両家の考え方を確かめよう
例えば二人の実家の地域が異なり、風習が違うとか、家によっても結納の考え方や方式が違う場合が多く、婚約指輪のお披露目のタイミングに迷う事があります。
ルールやしきたりなど何を大事にするからの価値観は正解がないので、片方の意見だけで強引に進めると話がこじれる原因にもなります。
事前にどのように行うか話し合ったりして、お互いの意向を確認してから進めましょう。
顔合わせお食事会でも婚約指輪をお披露目する?
結納には伝統的な作法がありますが、最近では堅苦しい結納よりも、気軽な顔合わせお食事会を実施する人のほうが多いです。
ゼクシィ結婚トレンド調査によると、結納を行わずに顔合わせお食事会行った割合は79.4パーセントと8割近くです。
顔合わせお食事会に決まったルールや作法はありませんが、お食事会の中で婚約指輪などの婚約記念品をお互いに披露する人が多いです。
また顔合わせお食事会では手作りの進行表を作って進めていくのが流行っているみたいですよ。
その進行表の中に婚約指輪のお披露目の項目を加えておくと良いですね。
婚約指輪の結納でのお披露目の仕方は?箱のまま?それとも手につける?
結納で婚約指輪をお披露目する場合は、婚約指輪は箱に入れた状態で、結納品として白木の台やお盆に乗せるのが好ましいです。
台やお盆などの結納グッズはネットでも購入できます。
女性から男性の結納返しの品も用意しておくべき?
関西式と関東式で異なります。
関東式では、婚約指輪(婚約記念品)をもらったら、半額程度(半返し)の金額の品物を返すのが慣習です。
一方関西式では、結納返しはしなかったり金額や品物が少ない事が多いです。
しかし結納返しは地域などによってまちまちなので、両家でよく確認しないとトラブルの原因になります。
特に婚約指輪が高額な場合は、半返しの金額もかなり高めになりますので注意です。
お返しがある場合は婚約指輪のお披露目にあわせて、用意しておくのがベターです。
結納や顔合わせお食事会にお披露目するためには婚約指輪をいつから準備しておけば良いの?
婚約指輪をお披露目したい場合、準備期間には注意しましょう。
婚約指輪は、注文してから実物が手に入るまで3週間から1ヶ月はかかり、フルオーダーの指輪の場合は1.5か月以上かかります。
目安として、フルオーダーの指輪は1から3ヶ月前、既製品やセミオーダーの指輪の場合は1から2ヶ月前に探すのが良いです。
指輪のお店によってはお急ぎで対応するところもありますが、デザインや種類が限られたりと制約はあります。
早めに準備しましょう。
フルオーダーの指輪 | 1~3か月前 |
セミオーダーの指輪 | 1~2か月前 |
結納や顔合わせお食事会に婚約指輪はなくても良い?
万が一婚約指輪が用意できなかったとしても、合意があれば、婚約指輪はなくても可能です。
ただし、事前に連絡しないまま婚約指輪がないと、女性側の親が軽く見られていると感じ、トラブルに発展する例もありえます。
念のため2人だけでなく、両家の合意も取っておいた方がスムーズです。
結納前に婚約指輪を身に付けても良いの?
結納前に身に付ける場合ですが、特に問題ありません。
ルールはないので人によります。
ただし婚約指輪を前日にお披露目したとしても、当日には結納品として改めてお披露目しましょう。
婚約指輪は記念品、ジュエリーなど様々な意味合いがありますが、結納品としても婚約指輪を大切に扱いたいですね。
婚約指輪のお披露目は2人だけで決めるのではなく親の意見も取り入れることが大切
関西式の結納品には婚約指輪が含まれますので、早めに準備しましょう。
関東式でお披露目したい場合には、結納品が偶数になるので注意です。
地域に違いが出やすい結納で大切なのは、事前の確認です。
あまり堅苦しく行う必要はありませんが、日時や半返しの有無など、大切な婚約者にも関わりますので準備や対応などは両家の意向を確認しつつしっかり行いましょう。
誠実な気持ちは相手や家族に伝わります。